ルーンについて
ルーン占いに使われるルーン文字は、古代ゲルマン人が使っていた文字です。場所は今だと北欧やドイツのあたり。
私たちにとっても馴染みのアルファベットと同じような使い方もしますが、漢字のように一つの文字に意味がある表意文字でもあります。
今でこそ神秘的な意味合いで使われるルーン文字ですが、
もともとは、普段の生活で使われていた文字で、
ギリシャ文字やラテン文字などをゲルマン人が使いやすいように改良したのがルーン文字になったといわれています。
ちなみにこれが1~2世紀頃のお話。
この時代、文字を記すための紙はきっと貴重でしたよね。
なのでルーン文字を書く時はそこらへんにある木や石をナイフで削って記していたと考えられています。
そのため木目の曲線と重なっても見やすい直線的で角張った形、削る回数を減らすために単純な形に進化したといわれています。
他のもっともっと古い文明でもルーン文字に似た文字があるので、北欧やドイツが発祥ではなく、かなり古い文字といわれたりもしますが、本当のところはまだ解明されていません。とういうか、“諸説ある”といったところで、そこも「神秘的」と思われている要因なのかもしれません。
ラテン文字などから出来たルーン文字ですが、
中世頃にはラテン文字が普及してゲルマン人もラテン文字を使うようになってしまったと言われています。
ある意味「忘れられた文字」ですが、儀式などではずっと使われてきたらしいです。
ここで、ルーン占いやルーン文字には詳しくない人でも、ふと気づいたと思いますが、
「神秘的で儀式などに使われていた」とは、北欧に住んでいた人たちが信仰していた神に祈りを捧げたり、神からのお告げを記したりするのに使われていました。つまり、簡単に言うと魔術や呪術などに使われていたと考えられています。現在の電話占いでも「オラクル(神託)」と一緒にルーン占いを使用占術に記載している占い師が多いのもこのためです。
「ラテン文字が普及して~使わなくなった」とは、キリスト教が普及して北欧の信仰は異教となってしまった。とも考えられています。が、この時代のヨーロッパは激動の時代ですから、弾圧で強制改宗をさせられたのか、布教で民衆の心が動いたのか、歴史学者でも見解が割れそうな部分です。
このように、「どこか謎めいていて、怪しげで、そして神秘的な意味を持つ文字」と昔の人たちも感じていたようで、
ルーン占いはルーン文字が普通に使われている頃からずっと行われていました。
ルーン占いの占い方は主に2通り。
ひとつは「キャスト」する方法で占ないます。
白い布の上に数本の小枝を放り投げて、偶然枝が重なり合ってできた形からルーン文字を探したり連想したりする方法。など、いくつかの工程を経て占う方法です。
もうひとつは、「スプレッド」する方法です。
ルーンバッグ(ルーンを刻んだ石を入れておく袋)の中から適当に石を一つ選び出し、そこから答えを導きだす方法。準備も心を落ち着かせ、必要があれば呪文や質問を唱えながら取り出すだけなので、ある意味占いの結果としては最速クラスです。
現代では、ルーンが印刷されたカードをシャッフルしランダムに並べ(キャスト)、
そこから選んだカード(スプレッド)に記されたルーンの意味やインスピレーションを感じて答えを導き出す「キャスト」「スプレッド」の二つの特徴を併せ持つ方法が主流になりつつあるようです。
ルーン占いは占いのジャンルでいうと「卜占」です。
しかも、偶然出た文字から答えを導き出すので、同じ質問を何回もして同じ答えが返ってくることは偶然でもあまり無いと考えられます。
つまりルーン占い師のその時々での解読がカギとなる占いといっても過言ではありません。
ちなみに「卜占」は“人が関わりあう事柄を占う”というジャンルです。
なので、ルーン占いは人間関係を占うのがとても得意です。
アドラー心理学「すべての悩みは人間関係の悩み」というように、
仕事での作業や立案、勉強、ゲームや趣味が楽しくない、眠れないなど、人間関係の悩みとは到底思えないような事でも、良好な人間関係を築くことができれば、手助けや転機を与えてくれる人が現れ、解決出来るようになるかもしれません。
とはいえ、今ルーン占いが人気なのは、やはり「恋愛占い」として定着しているからです。
相手の気持ちや、今後の状況などなど、占えることは沢山あります。
もし、心配な事ですぐに答えが欲しいときは、ルーン占いが使える占い師さんに相談してみてはいかがでしょうか?
ここで一つ、ルーン占いを受ける時のワンポイントアドバイス!
それは、「なるべく短く」です!
結果として出てくる文字が1文字ですから、答えが一個になるような質問をすると解釈しやすいです。
ただし、ルーン占いの結果は「Yes or NO」というはっきりした答えではないので、
「彼は私の事好き?」よりは、「彼の私に対する気持ち」や、それこそ「今日の運勢は?」的な質問にした方が、
鑑定を受けた後で、鑑定を振り返った時に解釈しやすくなるでしょう。